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休職時の対応はどうしたらいいですか?
休職時の対応
休職に入る際色々なことが曖昧になっていませんか?
まず、大前提として「休職」は労基法などの法律に定められる必ず会社が設けな
ければならない措置ではありません。病気などにかかり仕事ができないことは労働
契約において労働者の債務不履行となり、原則から言えば解雇が成立することも
あり得ます。
しかし、長期雇用契約の日本において病気になった位で即解雇ではあんまりな
ので、解雇を猶予しましょうという考えから生まれたものなのです。
メンタル不調などの私傷病による休職中は、健康保険・厚生年金などの保険
料が免除されることはありません。そのお金の本人負担分をどう支払ってもら
うのか一つをとってもきちんと決めておく必要があります。
また、他の例として休職に入った人がたとえば一人暮らしだった場合の、
●どうしているのかをどう確認するのか。
●ご家族と協力できるのか。
●寮に入っている社員の場合、寮に入ったままで休職させるのか。
などもどうするのか決める必要があります。
うつ病は治ってきたとき自殺の可能性が高まると言われています。
一人暮らしのまま休職させるのはリスクがあるとお考えください。
休職ですので業務命令はできませんが、雇用契約は存在しており、現状がど
うであるのか会社が聞いていくことは必要ですし、休んでいる間も会社のことが
気になったり、自分はいらない存在ではないかと心配する気持ちがありますの
で、会社の状態を定期的に知らせていくことも重要になります。このようなことも
前もってお知らせしておき、安心して休職に入って貰うことが大切なのです。
休職中の療養専念義務なども就業規則に定めておくことをお勧めします。
休職に入る際の手順や決めなければいけないことを前もってマニュアル化し
ておき、基本的には誰でも同じ対応を取るよう心がけてください。
Aさんにはとても甘くて、Bさんにはとてもきつくて辞めてくれと言わんばかりの
対応といった不公平な対応は禁物です。もちろん病状によって休職期間等は変
わってきますが、提出書類や対応窓口、手続きなどは予め決めておく必要があり
ます。
定期連絡のときはどんなことをするの?
頻度としては一月に1回くらいがいいと思われます。
連絡を取る人は、同じ部署の人よりも人事や産業保健スタッフなどの方がいいと
も言われています。
社報などがある会社でしたら、それを送ったり、社会保険料を毎月振り込んでも
らう約束にしてあるならば、請求書を送ったりした際に、電話をしてみると言う手も
あります。
焦らずに治して欲しいこと、病院には定期的に行っているかの確認困っている
ことなどがあるかの確認などを行うといいでしょう。
復職に向けて
本人の体調が少しずつ良くなり、復職に向けて準備をする段階等になった場合
には、復職判断に使用する「生活リズム表」などをつけてもらうなどしていきましょ
う。朝何時に起きて、何をしたのか、など生活リズムが一定になってきているのか
が本人も目で見ることで改めて実感できるものとなるでしょう。
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