2010年9月14日10:16:50
おはようございます。
昨晩は、社労士の先生でこの春叙勲を受けられた方の
祝賀会に出席してきました。
きっと立食形式だろう位に思って出かけたのですが、
通常の結婚式と同様に、丸テーブルでお料理もコース。
しかもお土産までいただいてきてしまいました。
今まで様々なことにご尽力された先生だからこその
叙勲なんだなと、300人を優に超える大勢の参加者を見て
感じました。
私は叙勲なんて絶対あり得ないでしょうけど、
自分なりに頑張っていこうと改めて思ったきっかけになりました。
みなさんは「個人請負型就業」って聞いたことがあるでしょうか。
簡単に言ってみれば、会社に雇われずフリーとして働く形態です。
昔からあるものとして建設業のひとり親方や、証券外務員
カメラマンや雑誌記者などがあります。
プロとしての腕一本で世の中を渡り歩くという感じでしょうか。
これらの方々は、会社に雇用されているわけではないので、
健康保険や年金、傷害保険など自分で掛ける必要があります。
ここに目をつけたのか?最近、「雇用」ではなく、
「業務委託契約」を結び働いてもらう形式を取る会社が
出てきています。
業務委託にすると、業務を完成してなんぼの世界なので、
残業代や休日出勤などの割増賃金を支払う必要がないなど
違いがあります。
某牛丼屋さんでも、この形態で契約を結んでいるので、
長時間働いてもらってはいるが、残業代は支払う必要がない
というスタンスを取っています。
こんなことを聞くと、「じゃあ、うちの会社でも社員をみんな
業務委託にしちゃえばいいじゃない!」ということに
なりそうですが、そう簡単にできるものではありません。
契約がどちらだから、残業代あり!なし!が決まるのではなく、
実態がどうかで判断されるからです。
会社の指揮監督の下で働き、具体的指示命令の下働いているかどうか。
勤務場所や勤務時間が指定され、しかも管理されているか。
自分に代わって他の誰かが労務提供することや、補助者を使うことが
認められているか。
報酬の額が正規従業員と比べてどうか。
など様々な面の判断基準によるのです。
会社側が、社会保険料や残業代の支払いを免れるために
労働者に不利になるようなことは告げず、労働者側もどういう形態で
自分が働くのかよくわからずに契約を結び、トラブルとなるケースが
多く見られます。
安易にこの方法を取って大きな痛手となることも考えられます。
他がやっているからうちもということだけは、是非避けていただきたいと
思います。労働者の方についても、会社とどのような契約を
結んで働くのか慎重に見極め、おかしいと思ったら相談するなど
自己防衛をしていただけたらと思います。
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