メンタル不調とは?
メンタル不調とは?
ストレスで起こることは?
人はストレスを受けながら毎日生活をしています。ストレスは多すぎても
少なすぎても人に及ぼす影響が大きいと言われています。
これらの過剰なストレスに日々さらされ、うまく発散できていかないと、よく風船にたとえられますが、膨らませた風船を指などで押していくと、風船はへこんでいきますよね。あるところまでは耐えても限度を過ぎると破裂してまうのと同じように、人の体にもいろいろな反応が現れます。
現れる反応は人様々ですが、
●身体反応:頭痛、腹痛、下痢、おう吐、めまい、息切れ、不眠
●心理反応:集中力の低下、疲労感、気力低下、不安、自信喪失
●行動反応:仕事上のミス頻発、事故頻発、出社困難、作業能率の低下
ギャンブルやアルコール依存
などが出てきます。
うつ病の診断基準
問題となっている「うつ病」は現在以下のような診断基準によりなされています。
2週間の継続期間中に、以下の症状の5項目以上が存在する。
症状の少なくとも1つに①抑うつ気分または②興味関心の低下のどちらかが含まれること。
①抑うつ気分:自分の主観的な報告または他人による観察にてほとんど1日中
そしてほぼ毎日、憂鬱な気分である
②興味・関心の低下:(ほぼ)すべての行動に、ほとんど1日中、そしてほぼ毎
日興味や楽しみを失った状態が際立つ
③体重の変化、食欲の異常:体重の減少、または体重の増加が際立って見ら
れ、食欲の減退または増加がほぼ毎日ある
④睡眠障害:不眠症または過度の睡眠
⑤精神運動的興奮/制止:他人によって観察される落ち着かなさ、または動き
のにぶり
⑥意欲低下、易疲労性
⑦自身に対する無価値感、過剰な罪責感
⑧思考力、判断力、集中力の低下
⑨希死念慮、自殺未遂
うつ病の主な特徴
うつ病は人口の2~3%に見られ、女性の方がかかる率は高いと言われます。
「憂鬱な気分」「不眠」「不安」な気持ちがおこり、気分には日内変動が見られます。
朝は起きられないけれど、昼過ぎくらいなってくると元気になるといったものです。
ひどい時には自分の身なりをきれいに保とうという気持ちもなくなり、服が何日も
同じということもあったりします。
「うつ状態」という言葉も聞きますが、これは病気ではなく、憂鬱な気分が状態として
あるというものです。
≪うつと言っても・・・・≫
うつ状態という診断書が出てくる場合があります。これはうつ病とは違い、「状態」を示しています。本来の病気は別のこともあります。
特に復職に際し、どのようなことに気をつけたらいいのかをきちんと各自の症状や特徴に合わせていくことが重要となります。そのためにも、診断書が出ているからとそれだけにせず、従業員の主治医より就業に際し気をつけなければいけないことをしっかり教えてもらうようにしましょう。ただし、従業員の同意がなければ主治医は何も教えてはくれません。本人にとって必要なことであることを説明の上、同意を得て正しい情報を得るようにしてください。
メンタル不調と聞くと、「うつ」だと思われがちですが、実はそうではない病気であることもあります。病気によって治療法も違いますし、会社として気をつけなければいけない事柄や対応方法も違ってきます。
職場に復帰する際に主治医のところに出向き、情報を得るようにと言われていますが、休職に入る際から、あるいは具合は悪いけれど通院しながら勤務継続をしているような場合には、積極的に主治医と面会をし、会社として適切な対応ができるようにしていくことをお勧めしています。
思い込みや偏見によって、できることさえせずに、最終的にはお辞め頂くこともあるかもしれませんが、休職や退職など排除することしか考えないというような対応がないようにしなければなりません。
お気軽にお問い合わせください。
本山社会保険労務士事務所
03-6427-7751